連日残業をしていても仕事が山積みになっているということはIT業界ではそれほど珍しいことではない。その状況から仕事が辛くて辞めたいと考えるエンジニアもしばしばいる。
辛いと感じている原因は業務内容であると考えてしまいやすいものの、ITの仕事がハードな原因は必ずしも業務内容に起因しているわけではない。業務内容が自分の適性に合っていない場合や、一人がこなす量として適切ではない場合はよくある。
しかし、現場に他のエンジニアがいるのであれば、適性に合っていない仕事を他のエンジニアにあてがったり、多すぎる仕事を分散させたりすることはできる。それを行えない上司が問題になっていることもよくあるのである。
また、顧客サービスを行っている現場では顧客からの要求があまりに理不尽で対処するのに苦労が絶えないということも少なくない。
一方、同僚が優秀であることによって仕事がハードになっていることもある。同じレベルで仕事ができると考えられてしまって仕事の量が増えたり、良い仕事を同僚に持って行かれてしまってつまらない仕事ばかりになったり、上司から同僚と比較されて卑下されたりすることもあるのは確かだろう。
このように原因はケースバイケースなので状況に応じて解決方法は選ばなければならない。複雑に色々な原因が絡み合っているときには転職するのが簡単な解決方法だが、単純なものであれば当事者間で相談するだけでも解決できることが多い。